整形外科
下肢外科
はじめに
当院の下肢外傷では骨粗鬆症を基盤とした高齢者の骨折が多く、骨折による長期臥床は生命予後を短くすると言われています。それを予防するため当院では早期手術を行い、患者様のQOLの低下の予防に努めています。また関節近傍の骨折も多く、関節機能の温存目的に積極的に手術を行っています。大腿骨近位部骨折に関しては地域連携パスを構築し在宅医療へ向けたシームレスな診療を展開しています。またそのような骨粗鬆症を基盤とした骨折の方には骨折の連鎖を断ち切るため、骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでいます。
代表的な疾患
①大腿骨頚部骨折
高齢者に多く、骨粗鬆症を基盤とした骨折です。
骨折の転位の程度で人工骨頭挿入術or観血的骨接合術のどちらかを選択します。
人工骨頭挿入術
受傷時レントゲン
手術後レントゲン
観血的骨接合術
受傷時レントゲン
手術後レントゲン
②大腿骨転子部骨折
大腿骨頚部骨折と同様高齢者に多く骨粗鬆症を基盤とした骨折です。
骨癒合率が高いため骨接合術を行います。
観血的骨接合術
受傷時3DCT画像
手術後レントゲン
③足関節果部骨折
足首を強く捻って受傷する骨折です。
観血的骨接合術
受傷時レントゲン
手術後レントゲン
④膝蓋骨骨折
膝を強く打撲して受傷する骨折です。
観血的骨接合術
受傷時レントゲン
手術後レントゲン
⑤中足骨骨折
足趾を捻ったり物を落としたりして受傷する骨折です。
観血的骨接合術
受傷時レントゲン
手術後レントゲン