肝ヘルスケアネットワーク

かかりつけ医と専門医が肝疾患の治療を強力にサポート!


肝疾患ヘルスケアネットワークに関するご案内

検査

専門診断医による迅速で的確な検査・診断

MRI(磁気共鳴画像)

体の断層画像や、造影剤を用いることなく詳細な画像を得ることが可能です。肝臓内の血流まで正確に映し出すことができ、主に肝臓の腫瘍や血管腫、がん転移などの鑑別に用います。ケースにより造影剤を使用することで、血行動態や性状などの診断もできます。

MRI


CT(X線断層画像)

主に肝硬変や肝細胞がんの診断に用います。「造影CT」では、腫瘍の存在・性質がさらに明確になります。

また、脂肪肝、ヘモクロマトーシス(鉄の過剰沈着)、膿瘍の診断や肝細胞がんの治療効果の判定にも使用されます。


超音波検査

体への負担がないため何度も繰り返し行える検査です。肝臓の形状、大きさ(小さいものは1cm未満)、表面のおうとつ、脂肪の付き方、血管・胆管などの状態が分かり、慢性肝炎や脂肪性肝疾患などからの肝硬変進行度の把握ができます、1cm未満の小さな腫瘍の早期発見にも有効です。また、超音波造影剤を用い、腫瘤性病変の鑑別診断ができます。


超音波検査超音波検査

血液検査

HCV抗体検査:C型肝炎ウイルス感染を確認できます。
HBs抗原検査:B型肝炎ウイルス感染を確認できます。
HBc抗体検査:感染状態の持続を確認できます。

HCVコア抗体やHCV-RNA定性法・定量法検査:C型肝炎ウイルスの感染が判明した場合には、発病後であるかキャリアの段階にあるかをこれらで調べます。

HCV-RNA定性法検査:インターフェロン療法開始後の治療効果の判定にも用いられます。

AFPやPIVKA-II:いわゆる「腫瘍マーカー」測定による肝細胞がんの疑いなどが確認できます。


肝生検

超音波画像で確認しながら、皮膚から穿刺針を肝臓に刺し、その針より肝臓組織の一部を採取します。それを病理医が組織検査をします。腫瘍性病変の確定診断や、慢性肝炎や肝硬変の病期を知る上で重要な検査です。

またインターフェロン療法を受ける際の判断基準となる慢性肝疾患の活動度や線維化の評価も基本的にはこの肝生検によります。


治療

肝臓専門医による最新技術を用いた治療

ラジオ波熱凝固法(RFA)

肝細胞がんに対する根治性が高く、局所療法の主流となっています。超音波画像で病巣を確認しながら皮膚の上から針を刺し、針に取り付けられたクールチップ型の電極を用いた高周波熱により局所的にその病巣の腫瘍を焼灼します。主に2cm以下の腫瘍に対して有効で、1回で壊死させることも可能です。治療時間は10〜12分程度で、一度に2、3個の腫瘍を続けて治療することもできます。また、治療後の局所再発率も低く、効率的・効果的な治療法といえます。

ラジオ波熱凝固法


肝動脈造影検査→肝動脈化学塞栓療法(TACE)

肝動脈造影検査は、肝動脈とその先の血管の様子を映像化し、鑑別診断に用いられます。肝細胞がんと診断された方に対しては、肝動脈に抗がん剤を投与し、その後塞栓物質を注入して、腫瘍に栄養を送る血管を閉塞させます(肝動脈塞栓法)。腫瘍とその周囲の狭い肝実質領域だけを塞栓する治療(区域性肝動脈塞栓術)も可能で、治療後の肝機能低下も軽度です。


肝切除術

同手術は肝機能ごとの切除許容範囲基準(幕内基準)に準じ、その上で呼吸、循環機能、糖尿病の有無など全身状態を評価して行われます。肝細胞がんは主に門脈枝に沿って広がっているため、手術は超音波検査装置で確認しながら、腫瘍とそれに流れ込む門脈枝の領域を最小限の肝臓切除量で行います。高度な手術手技と手術器具の進歩で、術後の合併症も大幅に減少しています。

肝切除術


抗がん剤治療

体内にリザーバーという器具を埋め込み、肝動脈にカテーテルを留置、投薬スケジュールに合わせて抗がん剤を注入する「局所投与法」を主に行います。この方法により、抗がん剤の有効性が高まり、全身への副作用が軽減されます。主に肝臓に予備能力があり、多数の病巣が肝臓全体に広がっている進行がんに対して行います。

抗がん剤治療


肝炎の治療

①C型肝炎、肝硬変の治療は、直接作用型抗ウイルス剤(DAA)による内服治療を積極的に行っています。
②B型肝炎、肝硬変の治療は、拡散アナログ治療を行っています。


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