循環器内科
心臓カテーテル部門
心臓カテーテル検査:虚血性心疾患に対する冠動脈造影は、主に手首の動脈より局所麻酔下に挿入しています(状況によっては足の付け根や肘から挿入します)。終了後は、手首のみ圧迫止血するのでトイレにも歩いていけるため楽です。冠動脈に狭窄病変がみつかれば、必要に応じて引き続き経皮的冠動脈形成術を実施しています。血管内超音波検査(IVUS)や光干渉断層撮影(OCT)で、冠動脈病変の評価を適宜実施し、バルン拡張術やステント留置術を行います。
高度石灰化病変に対しては、施設基準を満たした2009年5月よりロータブレーターを実施しています。これにより、治療の幅が広がりました。また、末梢血管に対する経皮的動脈形成術にも力を注いでおり、間欠性跛行や重症下肢虚血の原因となる下肢動脈病変や高血圧の原因になる腎動脈狭窄、その他鎖骨下動脈狭窄へのバルン拡張術、ステント留置術を実施しています。特に、下肢動脈完全閉塞病変に対し、体表面よりエコーガイド下にガイドワイヤーを進めることで造影剤や放射線被爆を減らし、かつほぼ100%の成功率を達成しています。