当院の新人教育制度では「自律した人材」を目指せるように支援しています。自律した人材とは、自発的に考えて・決めて・行動が行える人材と捉えています。3年間を目処に様々なプログラムを経験することで、臨床だけでなく社会人として活躍できる人材を育成していきます。
1年間を通じて新人が様々な知識や技術が学べるよう、新人教育係で年間のプログラムを作成しております。
月1回新人教育係主体で面談を実施し現在の仕事に対する悩みや目標、目標への到達度等を確認することで、フォローアップとスキルアップを図っています。
学校教育のようなトップダウン形式での学習ではなく、1~3年目セラピストが主体となって知識や技術を学び、お互いに「まとめて・伝える」といった形で行われています。同世代から相互に刺激を受ける場を創り、積極的に発言・指導することで、より自律した人材を育成することを目的としています。
担当患者等の症例を通じて「まとめる力」、「伝える力」を養いまた他者からの意見をもらい多角的な視点を養う目的で実施しています。
看護師の勤務を一日体験し看護師の仕事や患者様の入院生活を知ることで、リハビリテーション実施に関する多角的な視点を養います。多職種の仕事を知ることで、職種間連携がよりスムーズに行えることも目的の1つとしています。
法人内の4施設を回り各施設の役割や行われている業務・リハビリを見学することで、スキルアップを図る目的で実施しています。
※現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため実施しておりません。
スーパーバイザーは各種業務(カンファレンス関連、サマリー関連、家屋調査関連など)や臨床での指導、臨床能力OSCEの実施を行います。また初めて患者様を担当する際に入院から退院までのリハビリや支援等をサポートします。その後は担当患者様ごとにサブバイザーを割り当て、様々な先輩との関りを通じて、リハビリ方法や支援方法を学びます。
客観的臨床能力試験と言われ、臨床で必要な能力がレベル1~4まで分かれており、それぞれどの適度習得できているか、主観ではなく客観的に判定します。
当院では実際のOSCE場面を動画で撮影します。自身で問題解決ができるようにその撮影動画でリフレクション(振り返り)を行った上で、先輩からアドバイスをもらい、課題を克服していきます。OSCEはそれぞれパートに分かれており、新人の進み具合によって判断しながら進めています。
新人への業務指導やOSCEへの参加に加え、3年目では新人職員担当患者のサブ担当を請け負うことで、自己研鑽の機会が得られるようプログラムを立てています。
また、症例検討会やボトムアップ勉強会への参加、発表を通じて新人職員へ成長した姿を見せることも新人教育プログラムの一環と捉えています。