ごあいさつ、病院理念・患者様の権利

ごあいさつ、病院理念・患者様の権利

ごあいさつ、
病院理念・患者様の権利

院長のあいさつ

人生を再び~起こったことの全ては明日への糧、再び人生を生きましょう~

 リハビリテーションとは、ラテン語のRehabilisがその語源です。Reは「再び」、Habilisは「適する」を意味し、合わせて「再び適した状態になること」という意味になります。では、「再び適した状態になること」とはどういうことでしょうか。我が国のリハビリテーションの概念の変遷からひも解いてみましょう。
 リハビリテーションはその創成期には、病気や怪我などで残った「機能障害の改善」を図ることが目的でした。そこに機能障害の改善だけでなく、「日常生活動作の自立、家庭復帰」を目指そうと、回復期リハビリテーション病棟が誕生しました。近年、国際生活機能分類の普及とともに「社会生活機能の向上、社会生活への参加」、即ち家庭への生活復帰だけではなく、社会復帰の必要性が認識されるようになりました。そして、超高齢社会を迎え、「その人らしい暮らしの再構築と支援」を目指す地域包括ケアが推奨されるようになり、それを支えるリハビリテーションが今求められています。このように患者さんが真にその人にとっての「再び適した状態になること」とは、身体機能が改善することだけではありません。ひとりひとりの人間全体を見て、総合的なアプローチを行い、その人の今後の人生における適した状態に至るよう支援することが、リハビリテーションの務めと我々は考えています。

院長のあいさつ

 脳の障害や骨折、諸々の病気・手術などの急性期での治療の後、病状が安定し始めた発症から1~3ヶ月後の状態を回復期といい、障害の改善のためにはこの時期の集中的なリハビリテーションが非常に重要です。その後ももちろんリハビリテーションは有効ですが、リハビリテーションを沢山すれば良いというものではなくなり、生活を送りながらリハビリテーションを継続することが肝要となります。当院では、回復期には入院にて、休日も途切れなく専門性の高いリハビリテーションを集中的に行います。出来る限り早く生活の場へ復帰するよう、患者さんに関わる全てのスタッフが有機的に連携し、あらゆる角度から機能回復や生活能力向上に注力します。地域の医療・介護機関とも綿密に連携し、退院後の生活設計においても積極的に支援します。そして、退院後には安心して地域で暮らしていけるように、訪問リハビリテーション、通院・通所リハビリテーションで退院後もサポートいたします。回復に時間のかかる四肢麻痺・痙縮、高次脳機能障害、嚥下障害などの後遺についても、各種専門外来リハビリテーショで改善に努めます。自動車運転再開や仕事復帰も支援します。我々は皆様と一緒にそのひとにとっての「再び適した状態」を追求したいと思います。日進月歩の最新リハビリテーション医療や、超高齢少子化社会の中移り変わっていく地域のニーズなどにも常に対応し、皆様に信頼される地域の総合リハビリテーションセンターであるよう努めてまいりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。