身体を動かすためには適切な栄養補給が必要とされています。しかし、当院のような回復期病院に入院される患者様の6~7割は低栄養状態と言われています。患者様の栄養状態を適切に評価し、低栄養を改善することでリハビリテーションの質の向上を図っています。
血液検査の結果やBMIから、患者様の栄養状態を評価し体重目標や運動負荷量等を担当者にアドバイスします。食事摂取が十分に摂れておらず、カロリー摂取の必要な患者様には通常の食事に加え補食(栄養サポート食)を提供します。
管理栄養士だけでなく、毎日食事や身体機能を見ている看護師・セラピストなどがチームとなり栄養管理を行います。栄養という分野だけでなく、日々の生活やリハビリ状況を加味でき、きめ細やかに状態の変化に対応できます。
低栄養状態で運動を行いすぎると、逆に筋力低下が起きてしまうことがあります。運動の量を設定することで最適な筋力トレーニングができ、リハビリテーションの効果が高まると言われています。チームでは様々なデータから患者様一人一人に最適な運動の量を計算し、担当セラピストと共有しています。