介護医療院は「医療の必要な要介護者の方々の長期療養・生活施設」として、2018年4月より創設された新しい介護保険施設です。今後急速に増えていくことが予測される医療の必要な要介護高齢者の方々の生活を医療と介護で支える施設として、地域に貢献できるよう努めてまいります。
当院介護医療院では、利用者の方々の生活スタイルに配慮し、長期に療養生活を送るのにふさわしい、プライバシーの尊重やご家族・地域住民の方々との交流が可能となる環境を整えるとともに、日常的・継続的な医療を提供し、看取りやターミナルも支えます。
介護医療院は、介護保険サービスの1つであり、サービスのご利用には要介護認定等の手続きが必要です。
介護医療院のご利用の対象は、要介護1から要介護5の方です。(要支援1・2の方はご利用いただけません。)
当院介護医療院のご利用に当たっては、予め利用者様又はご家族にサービスの内容及び費用を記した文書を交付して説明を行い、同意を頂いた上で、サービスを提供します。
介護医療医院では、利用者様が日常生活を送る上で解決すべき課題を把握した結果および医師の治療方針に基づき、利用者様の希望を勘案して、総合的な援助の方針、生活全般の解決すべき課題、サービスの目標及びその達成時期、サービスの内容、サービスを提供する上での留意事項を医師、看護師、介護職員、介護支援専門員などの専門職で検討し、これらの内容を記載した施設サービス計画に基づいてサービスを提供します。そして、施設サービス計画の実施状況を把握し、サービス担当者会議の開催や担当者に対する照会等により、必要に応じて施設サービス計画を見直し、利用者様にとって最適なサービス提供に努めています。
介護医療院での利用者負担は、介護サービスにかかった費用の1割(一定以上所得者の場合は2割又は3割)に加え、食費、居住費、日常生活に必要な費用となります。
所得や資産等が一定以下の方に対して、市区町村への申請により、負担限度額を超えた居住費と食費の負担額が介護保険から支給されます。(特定入所者介護サービス費)
負担限度額は所得段階(第1段階から第3段階)、お部屋のタイプによって異なります。
利用者の自己負担額(月額)を世帯で合計した額が、世帯の課税状況に応じ、一定の上限額を超えた場合、市区町村への申請により、上限を超えた額が介護保険から支給されます。食費・居住費など保険給付外の費用は計算に含まれません。
1年間における介護保険と医療保険の自己負担額の合計額が一定の上限額を超え、高額になった場合、市区町村への申請により、上限を超えた額が払い戻されます。
1)被爆者の方が介護医療院をご利用された場合、その自己負担額が助成されます。
介護医療院のご利用時に被爆者健康手帳を提示して下さい。
2)厚生労働大臣が指定した難病(指定難病)の方が介護医療院をご利用された場合、申請により、所得に応じた自己負担上限月額を限度としたご負担となります。
介護保険料を滞納してから一定期間経過すると介護サービス費用の全額を利用者様が一旦全額を自己負担し、市町村に支給申請の上、自己負担分以外が支給されます。なお滞納が続くと保険給付が一時差し止めとなったり、滞納分の保険料に充当されることがあります。保険料には時効(2年)があり、時効となった期間等に応じて、自己負担割合が引き上げられるほか、高額介護サービス費等が支給されなくなります。
生命保険会社等でご加入の保険について、介護保険法に定める介護医療院への入所が、給付金の支払い対象とならない場合があります。ご加入の生命保険会社等にお問い合わせ下さい。
診療情報提供書・検査データ・看護サマリー等をご⽤意いただき、書類での受け⼊れ判定
ご本⼈・ご家族様の意向確認
当院の体制・料⾦等の説明
⼊所のお申し込み⼿続き
現在のご様子や処置内容、栄養状態、ベッド周囲の環境、リハビリの実施状況、搬送方法等の確認
受け入れベッドが準備出来次第日程調整
ご家族様同行可能な日時で入所受け入れ
ご本人様・代理人様・連帯保証人様分それぞれご用意下さい。
医療保険証・介護保険証・介護保険負担割合証・介護保険負担限度額認定証 等。
内服薬(退院時処方)・目薬・軟膏 等。
入浴は週2回ございます。それにあわせて衣類。(パジャマ・下着・靴下 等)
※入浴用のタオル(バスタオル・フェイスタオル)は当院でご用意いたします。
個人で必要な物
歯磨きセット(歯ブラシ・義歯ケース・洗浄剤)・リハビリシューズ・ヘアーブラシ・爪切り・電気シェーバー等。
※お手数ですが全ての荷物にお名前の記入をお願いいたします。
※壊れやすい物等のお持ち込みはご遠慮願います。
※紙オムツ・リハビリパンツ・パット等は当院で準備いたします。
オムツ類使用で料金は発生いたしません。
シャンプー・リンス・石鹸・ティッシュペーパー・洗濯物用ビニール袋等の日用品。
教養娯楽費及び、入居者様間でのトラブル防止(荷物の取違や紛失など)、感染予防のための管理などを含むものです。(350円/日)
原則として洗濯業務は行っていませんが、種々の事情でやむを得ない場合には有料にて承っております。
1530円/回(ランドリー代 300円・洗剤代 30円・代行費用 1,200円)
月に一度理容師の方にきていただいています。(第2または第3水曜日)
ご希望の場合はナースステーションにお申し出下さい。(1700円/回 ベッド上2000円/回)
療養室でのテレビ視聴をご希望の場合は、療養棟詰所横に設置している自動販売機にて、テレビカードをご購入下さい。(1,000円/枚 約16時間視聴可能)
多床室でのテレビ視聴はイヤホンにてお願いしいたます。
イヤホンはお持ち込みいただくか、1階受付にて販売しております。(220円/個)
ご希望の場合は、療養棟詰所へお申し出下さい。(朝食 300円/食・昼夕食480円/食)
料金はお申込み時に1F受付窓口にてお支払い下さい。(申込後のキャンセル不可)
※表示金額は全て税込価格です。
新型コロナウイルス感染予防対策として、現在直接面会をご遠慮いただいております。
月に1~2回の頻度にて、ガラス越しでの5分程度のご面会を実施しております。(予約制)
入所当日は、外来診療時間内にお手続きをしていただくようお願いいたします。
午前診 11:00、午後診 14:30までに必ずご来院下さい。
※施設搬送が必要な場合は、10:30(または13:30)お迎えにて対応させていただきます。
お約束の時間に出発できるよう、お支払いや荷物整理等を済ませてお待ち下さい。
※土曜日の午後・日曜日・祝日は、医師の勤務都合上お受け入れできません。
1階受付窓口へお声掛けいただき、面談時にお渡しした書類(契約書・重要事項説明書等)や退院先等からいただいた書類(診療情報提供書・検査データ等)をご提出下さい。
契約書・重要事項説明書等の記入がお済みでない場合は、受付窓口でご案内させていただきます。
ご家族様へは療養棟スタッフが入所生活のご案内をさせていただきます。
入所時患者様、ご家族様情報シート「看2」の書類を担当看護師へお渡し下さい。
外来診察時、採血やCT・レントゲン撮影等必要な検査を医師の指示で受けていただきます。
医師の診察と検査が終わりましたら、外来スタッフにて2階療養室までご案内させていただきます。
ご利用料金は一ヶ月ごとに計算いたします。(月末締めの翌月10日頃にご利用料金が確定いたします)
お支払い方法には以下の3通りの方法がございます。
①現金でのお支払い
毎月10~20日の間で施設までお越しいただき、1階会計窓口にてお支払い下さい。
退所月については退所日でのお支払いとなっておりますので、1階会計窓口へお声掛け下さい。
※原則請求書の発送は行っておりません。
入所料金請求書は1階窓口にて保管しておりますので、料金詳細についてご不明な点につきましてはお尋ね下さい。
②いずみの農協での自動払い込み
いずみの農協の口座から毎月15日と25日(土日祝日の場合は翌営業日)にお引き落としをさせていただきます。
(事前にお申し込みが必要です)
③郵便局での自動払い込み
郵便局の口座から毎月20日と28日(土日祝日の場合は翌営業日)にお引き落としをさせていただきます。
(事前にお申し込みが必要です)
※居住費や食費・日用品セット・理美容代等についても翌月に入所料金と合わせてご請求させていただきます。
※入所料金請求書の作成日が日曜・祝日をはさんだ場合は、若干遅れることもございますのでご了承下さい。
※口座振替の場合、口座の名義人はご利用者ご本人以外でも構いません。
※退所月に関しましては、原則現金でのお支払いをお願いします。
入所中の本人様や家族様が、他の医療機関(病院やクリニックなど)へ受診するには、当院で診療を行うことができない専門的な診療が必要となった場合に限ります。
治療上、総合的な治療方針をたてる必要がありますので、入所中に他医療機関への受診や投薬などについては、必ず主治医もしくは看護師にご相談下さい。
医師や看護師、リハビリスタッフとの面談の席に、相談員が同席させて頂く場合がございます。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しており、入所日から3か月間は、日曜日を除く週6日間リハビリ実施可能です。実施内容や介入職種は、その方の状態に合わせて変更しています。
当院は介護医療院であり、生活の場として位置づけられます。そのため、リハビリの一環として、余暇活動や楽しみの提供にも力を入れています。余暇活動の内容は、ボーリングや風船バレーの体を動かすものや、製作の指先を使うものなどがあります。そのため、お好きなことや普段の過ごし方を確認させていただいています。
亜急性期からターミナル期まで幅広い状態の方がおられ、その方やその時々に合わせて介入しています。自宅退所を希望される方には、自宅の様子をお伺いし、環境に応じたリハビリを提供します。必要であれば、福祉用具の選定などをさせていただくこともあります。同敷地内に、在宅部門が多数あり、退所後も情報の共有がスムーズです。
ターミナル期の方には、その人らしい最期を迎えられるよう、本人様や家族様の思いに寄り添えるよう、努めています。本人様が好きだった、お酒やコーヒーで口腔ケアをさせていただいたり、車椅子に乗って家族様と一緒に散歩をしたり、それぞれの思いや希望を叶えられるようにしています。
療養棟患者様には疾患に合わせ療養食及び嚥下機能低下、ターミナル患者様への対応、デイ利用者様には糖尿病・腎臓病・塩分制限・嚥下機能低下への対応を行っています。
お粥は全粥、粥硬め、ペースト粥、分粥、重湯があり、それぞれ郷土食である茶粥への変更も可能です。
食事形態は普通、きざみ、嚥下食(拍子木切、きざみ、ペースト)があります。
嚥下機能低下の方には言語聴覚士が嚥下評価を行い、個々の状態に合わせて食事にトロミをつけたり、お茶もトロミ茶やゼリー茶として提供しています。
※日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食分類2013、ユニバーサルデザインフード区分と横山病院の食形態比較はPDF参照
また、お食事で季節感を味わっていただく為に療養棟、デイケアで毎月1回程度、季節に合わせた行事食を提供しています。