令和6年度 東住吉森本病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 3 71 104 123 203 482 566 1191 1915 917
当院の入院診療科には、内科、循環器内科、神経内科、外科、呼吸器外科、形成外科、整形外科、脳神経外科があり、患者さんの分布は、それぞれ0~19歳までの患者さんが約1.3%、20~59歳までの患者さんが、全体の約16.4%、60歳以上の患者さんが全体の82.3%を占めています。地域の比較的ご高齢の患者様を中心にご入院頂いていることがこの分布でわかります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081XX99X0XX 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし   160 25.18 20.78 12.24 85.58
060100XX01XXXX 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 132 2.26 2.57 - 68.9
110310XX99XXXX 腎臓又は尿路の感染症 手術なし   122 16.85 13.66 7.05 81.66
0400802499X0XX 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし   93 22.18 16.4 9.09 85.45
060340XX03X00X 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 副傷病なし  61 11.79 8.88 1.64 80.18
内科では誤嚥性肺炎、大腸ポリープなどの小腸大腸の良性疾患、腎臓又は尿路の感染症 などの疾患を多く扱っております。これら症例の当院の平均年齢幅は、60~80歳代となっております。内科でも肺炎など呼吸器疾患を診ておりますが、専門性を要するものにおきましては、院内の呼吸器内科・呼吸器外科などとも連携を取り合い治療にあたっております。また消化器内科分野におきましては、専門医が胃や大腸の内視鏡治療も積極的に行っております。(下記の診療科別主要手術別患者数等の指標もご参照下さい。)
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130XX9900X0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 78 22.99 17.33 5.81 84.55
040081XX99X0XX 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし    60 22.62 20.78 4.9 83.95
050050XX0200XX 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 なし 34 4.26 4.18 2.94 67.79
0400802499X0XX 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし      33 17.41 16.4 2.8 85.12
050030XX03000X 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1-なし、1あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 28 11.43 11.37 - 70.89
循環器内科では、心不全、狭心症、急性心筋梗塞などの疾患を扱っております。循環器内科疾患は時間との勝負であることも多く、救急外来とも連携を強化し、治療を行っております。特に心臓カテーテル検査(CAG)と心臓カテーテルインターベンション(PCI)は24時間体制で臨んでおります。これら症例の当院の平均年齢幅は、60歳後半~80歳代となっております。不整脈疾患に対しては、カテーテルアブレーション治療も実施しております。循環器内科でも肺炎など呼吸器疾患を多く診ておりますが、専門性を要するものにおきましては、院内の呼吸器内科・呼吸器外科などとも連携を取り合い治療にあたっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160X001XXXX 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 61 4.36 4.54 - 71.87
060330XX02XXXX 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等  32 5.28 5.99 - 59.75
060150XX03XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 20 4.7 5.32 - 43.2
060335XX0200XX 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし  19 6.74 7.05 - 62.63
060150XX99XXXX 虫垂炎 手術なし 17 4.94 8 5.56 35.94
外科では鼠経ヘルニア、胆嚢炎、虫垂炎 などの疾患を多く扱っております。これら症例の当院の平均年齢幅は、40~70歳代となっております。当院では表中の胆のう摘出術、虫垂切除術などにおいては比較的侵襲の少ない腹腔鏡手術も行っており、標準的な治療として採用しております。また消化器外科分野の悪性腫瘍に関しては、食道、胃、肝臓、胆嚢、膵臓、大腸や直腸などの症例も幅広く扱っております。呼吸器外科分野では、気胸、肺の悪性腫瘍なども対応しております。また緩和ケア科も併設しており悪性腫瘍等における患者さんの疼痛コントロールも対応しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800XX02XXXX 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等  147 26.97 25.29 54.05 83.24
160690XX99XXXX 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 39 14.13 19.16 45.45 83.26
160760XX01XXXX 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 30 5.3 5.95 - 61.73
160720XX01XXXX 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 26 24.96 14.04 22.22 72.08
160850XX01XXXX 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 20 38.6 17.84 50 55.7
整形外科では股関節・大腿近位の骨折、胸椎、腰椎以下骨折損傷、前腕の骨折、肩関節周辺の骨折・脱臼などの手術症例を比較的多く扱っております。クリニカル・パスなどを積極的に利用し手術後早期にリハビリを進め在院日数の短縮を図っています。これら症例の当院の平均年齢幅は、50後半~80歳代となっております。また、手外科、関節外科、脊椎外科、下肢外科の治療に関する詳しい情報は、当科ホームページもご覧ください。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010XX970XXX 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 13 2.92 4.65 - 52.46
080010XXXX0XXX 膿皮症 手術・処置等1 なし  11 13.18 12.98 2.27 68.36
160200XX030XXX 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし - - 3.31 - -
020230XX97X0XX 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし  - - 2.74 - -
080007XX010XXX 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし   - - 3.77 - -
形成外科では骨軟部の良性腫瘍、膿皮症などの手術症例を多く扱っております。これら症例の当院の年齢幅は、50~60歳代となっております。また、これらの他、頬骨骨折、眼瞼下垂、四肢や躯幹部腫瘍、皮膚の悪性腫瘍、骨軟部の良性腫瘍、熱傷・化学熱傷などの症例も扱っております。詳細は当科ホームページをご覧ください。尚、患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060XX99X40X 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 14 21.36 16.89 20.83 73.36
010050XX02X00X 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 副傷病なし 13 12.38 11.9 - 79.62
010060XX99X20X 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 2あり 副傷病なし - - 16.94 - -
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 7.99 - -
010040X099000X 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術 - - 18.68 - -
脳神経外科では脳梗塞、非外傷性硬膜下血腫、などの症例を主に扱っております。治療後もグループ内のリハビリテーション病院と連携し早期回復に努めています。また院内ではICTやNSTなどとも連携しチーム医療を積極的に実践しております。これら症例の当院の平均年齢幅は、70歳代の患者さんが多い傾向です。この他、悪性神経膠腫、転移性脳腫瘍のがん治療も行っております。尚、患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
詳しい情報は、当科ホームページもご覧ください。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081XX99X0XX 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 20 23.6 20.78 20.4 84.6
080010XXXX0XXX 膿皮症 手術・処置等1 なし  18 16.06 12.98 4.55 73.28
0400802499X0XX 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 15 26.2 16.4 2.1 87.07
100380XXXXXXXX 体液量減少症 14 11.57 10.26 4.48 68.14
110310XX99XXXX 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 10 19.2 13.66 - 83.4
救急科では誤嚥性肺炎、膿皮症、腎臓又は尿路の感染症などの症例を多く扱っております。これら症例の当院の平均年齢幅は、70~80歳代となっております。救急科は主に救急外来でのファーストタッチを担うため総合診療的な役割をしております。よって救急科で入院となるケースでは専門の治療を要するケースが多いため、他科へ転科となります。このような背景から他科に比べ症例数は多くはないですが、院内の各診療科と連携を取って治療を行っております。尚、患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 10 17 - 1 7,8
大腸癌 - - - 20 24 - 1 7,8
乳癌 - - - - - - 1 7,8
肺癌 - - - - - - 1 7,8
肝癌 - - - - - - 1 7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院が入院にて治療を行った5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝臓癌)のStage分類毎の患者数を示しております。このStage分類とは、癌の進行度と拡がりの程度を指標化したものです。当院では上記各臓器StageⅠ~Ⅳまで幅広く対応しておりますが、特にStageⅣの患者さんが多い傾向がこの分布でわかります。当院では、内視鏡専門のチームがあり、消化器癌などの早期発見・治療を行っております。一方、終末期の患者さんのケアも緩和ケア病棟で行っております。詳しくは当院のホームページでも紹介しております。尚、患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 47 9.04 48.4
中等症 182 19.62 79.68
重症 38 22 86.21
超重症 82 30.06 84.46
不明 - - -
市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。本統計は、20歳以上の肺炎成人患者を対象とし、その重症度判定にはA-DROPスコアを用いております。このスコアは、軽症~超重症の状態を4段階で表記したものです。当院では、成人市中肺炎の重症度があがるにつれ、中等症を境に年齢も大きく上昇する傾向があります。平均在院日数も類似の傾向を示しております。尚、本統計には新型コロナウイルス感染症の患者さんは含まれていません。(国際疾病分類ICD10コードJ13~J18$で限定)患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 58 29.95 78.21 29.33
その他 17 21.88 79.06 5.33
脳梗塞は、通常、発症して早期に入院されるケースが多いのですが、発症3日以内に入院された患者さんの平均年齢は約78歳くらいで、約30日程度で退院されます。これらの方々は3日を超えて入院された患者さんに比べ転院率が高い傾向で、急性期治療後の回復を進めるためリハビリ病院等に転院されることが多いです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 165 0.81 1.38 1.12 70.02
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 82 1.11 14.77 4.4 77.29
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 67 9.75 15.51 35.42 76.31
K654 内視鏡的消化管止血術 53 1.36 18.11 7.94 77.6
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 40 0.18 1 - 70
内科では、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、内視鏡的胆道ステント留置術、胃瘻造設術、などの症例を多く扱っております。地域の開業医先生と共に連携し消化器内科・内視鏡専門チームが中心となり、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸等消化管の検査や内視鏡治療、早期がんの診断や消化管出血の治療に対応しています。これら症例の当院の平均年齢幅は、70歳代となっております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 40 1.72 2.72 - 72.53
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 36 2.57 8.94 7.89 75.11
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 25 5.64 13.52 - 80.96
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 23 0.04 14.96 - 74.3
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 20 5.1 8.45 - 71.15
循環器内科では、不整脈疾患に対しては、経皮的カテーテル心筋焼灼術、ペースメーカー移植術や、また、心筋梗塞や狭心症などに対し、冠動脈ステントを留置する心臓カテーテル治療などの症例も多く扱っております。これら症例の当院の平均年齢幅は、70~80歳代となっております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 77 2.6 4.36 - 61.79
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 54 1.19 2.43 - 74.98
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 34 1.06 1.85 - 66.76
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 26 0.54 3.23 - 43.54
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 22 5.64 13.91 4.35 75.86
外科では、腹腔鏡下胆嚢摘出術、ヘルニア手術(鼠径ヘルニア、)腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)などの症例を多く扱っており、デバイスの進化と腹腔鏡手術の豊富な経験を生かし繊細で低侵襲な手術が提供できるよう努めています。これら症例の当院の平均年齢幅は、60~70歳代となっております。また本表には掲載がないですが、消化器外科分野では、胃、肝臓、胆管、膵臓、小腸、直腸などの悪性腫瘍切除術も対応しています。また呼吸器外科分野では、掲載の胸腔鏡下肺切除術の他、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術なども行っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿、上腕) 158 4.36 21.1 46.95 80.36
K0811 人工骨頭挿入術(股) 119 4.06 22.76 48.33 81.82
K0462 骨折観血的手術(下腿、手舟状骨、前腕) 96 4.08 11.22 13.54 58.72
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、指、足、膝蓋骨) 36 3.44 9.89 16.22 54.22
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿、前腕) 30 0.9 4.37 - 51.2
整形外科では、骨折観血的手術、人工骨頭挿入術(股)、骨内異物(挿入物を含む)除去術などの症例を多く扱っております。また高齢者が多い当院の地域では、転倒等による大腿骨骨折が多いことも特徴です。これら症例の当院の平均年齢幅は、50歳~80歳代となっております。整形外科の各分野別の治療解説については同科のホームページでも解説をしております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 10 0 3.1 - 75.9
K333 鼻骨骨折整復固定術 10 0.3 1 - 27
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外・長径6~12cm)(6歳以上) 10 0.2 2.5 - 56.1
K0021 デブリードマン(100cm未満) 10 12.8 28.6 10 64
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)(6歳以上) - - - - -
形成外科では、眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)、鼻骨骨折整復固定術、皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外・長径6~12cm)(6歳以上)の症例が多い。この他、悪性腫瘍およびそれに関連する再建も行っております。詳しくは当院のホームページでも紹介しております。患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 16 0.62 11.75 - 80.56
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(硬膜下のもの) - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の症例が多く、掲示症例の当院の年齢は80歳代後半となっております。この他に頭蓋内腫瘍摘出術、水頭症手術、脳腫瘍などの症例も扱っており、詳しくは当院のホームページでも紹介しております。患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.3
異なる 34 0.61
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
本統計は、全退院患者に対して表中傷病名の症例数の割合を発生率として算出しております。内訳として入院時から退院まで同じ病名であったケースと、そうでないケースに分けて表示しております。入院時と退院時の病名が同一のケースで、敗血症の発生率は0.3%、異なるケースでは0.61%でした。その他、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌感染症、手術・術後の合併症(処置に合併する出血および血腫、手術創の離開、処置に続発する感染症など)は患者数が10人未満のためー(ハイフン)になっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
450 387 86
周術期の肺血栓塞栓症予防を実施することは、重篤な術後合併症を防ぐ対策の一つです。
本統計は、この実施率を計算しております。具体的な計算式は、
(肺血栓塞症の予防対策が実施された患者数 / 肺血栓塞症発のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数)×100
で、当院では、86%の実施率となっております。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,638 1437 87.73
血液培養検査では、菌血症や敗血症における原因菌の検出確率の向上とコンタミネーションの有無を判断するため、
2セット以上採取することが世界的に推奨されています。
本統計は、この実施率を計算しております。具体的な計算式は、
(血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数 / 血液培養オーダー日数 )×100
で、当院では、87.73%の実施率となっております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
444 354 79.73
近年、抗菌薬が効きにくい菌(耐性菌)が増えてきていることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用を抑え、耐性菌の出現を防ぐためには、適切な検体採取と培養検査の実施が重要です。
本統計は、この実施率を計算しております。具体的な計算式は、
(入院日以降、抗菌薬処方までの間に細培養同定検査が実施された患者数 /広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数)×100
で、当院では、79.73%の実施率となっております。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
102,846 448 0.44
転倒・転落発生率は、医療機関における患者安全管理の重要な指標です。
この指標は、患者さんの転倒・転落のリスク管理がどれだけ効果的に行われているかを示しています。
本統計は、この実施率を計算しております。具体的な計算式は、下記の通りで、1,000人あたりの比率で示しています。
(退院患者に発生した転倒・転落件数 / 退院患者の在院日数の総和) ×1000
当院では、0.44%の発生率となっております。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
102,846 7 0.01
一般的に、転倒転落は入院中の患者さんが活動する限り完全に防ぎきることは難しいとされています。
そのため、転倒・転落の発生そのものを減らすだけでなく、たとえ転倒が起こってしまっても、
その結果として重篤な傷害が発生しないよう予防策を講じることに重点を置いています。

「3b以上」とは、 患者さんが転倒転落によって、医療者による処置や治療が必要になるレベル以上を意味します。
つまり「骨折・頭部打撲・裂傷などで医療介入が必要なケース」が該当します。

本統計は、退院した患者様を母数として、3b 以上の転倒・転落の発生件数を1,000人あたりの比率で示しております。
具体的な計算式は、下記の通りです。
(退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル 3b 以上の転倒・転落の発生件数/ 退院患者の在院日数の総和)×1000

当院では、0.01%の発生率となっております。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
855 855 100
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は、医療の質を評価するための重要な指標の一つです。
これは、手術部位感染(Surgical Site Infection: SSI)の予防を目的とした、科学的根拠に基づいた医療の実践度合いを
示しています。この数値が高いことは、病院が手術部位感染予防に積極的に取り組んでおり、患者さんに安全な医療を提供しようと
努力していることを示しています。

本統計は、退院した患者様を母数として、3b 以上の転倒・転落の発生件数を1,000人あたりの比率で示しております。
具体的な計算式は、下記の通りです。
(分母のうち、手術開始前 1 時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数
/全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数)×100

当院では、100%の投与率となっております。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
102,807 81 0.08
医療機関における看護ケアの質を評価するための重要な指標です。
褥瘡は患者さんのQOL(生活の質)を著しく低下させるだけでなく、感染症を引き起こし、
入院期間の長期化や医療費の増大にもつながるため、その発生予防は医療機関にとって大きな課題となります。

具体的な計算式は、下記の通りです。
(褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数/退院患者の在院日数の総和)×100
当院では、0.08%の発生率となっております。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
4,254 - -
高齢者は、複数の疾患を抱えていることが多く、入院という環境の変化や、疾患そのものによって、
栄養状態が急激に悪化しやすいという特徴があります。よって、65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合は、
高齢患者の医療の質を評価する上で非常に重要な指標となります。

具体的な計算式は、下記の通りです。
(分母のうち、入院後 48 時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数/ 65 歳以上の退院患者数)×100
当院では、実績がないためー(ハイフン)になっています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
102,846 1,428 1.39
医療機関や介護施設において、身体的拘束は、患者さんや他の患者さんの生命や身体を保護するため、
緊急やむを得ない場合にのみ、最小限に実施されるべきものとされています。
そういう意味で、身体的拘束の実施率は、患者さんの人権と安全を守る上で非常に重要な指標です。

具体的な計算式は、下記の通りです。
(分母のうち、身体的拘束日数の総和/退院患者の在院日数の総和)×100
当院では、1.39%の発生率となっております。
更新履歴
2025/9/13
作成